コーヒー好きの皆さん、「コルタード」をご存知ですか?
エスプレッソとミルクの絶妙なバランスが特徴の、スペイン発祥のこのドリンクが、今、コーヒー通の間で静かなブームを巻き起こしています。
濃厚さとまろやかさを兼ね備えたその魅力と、他のエスプレッソドリンクとの違いを、じっくりと紐解いていきましょう。
Joeコルタードの世界へようこそ!
Joe/Barista
コルタードとは


コルタードは、エスプレッソとスチームミルクを1:1の比率で組み合わせたコーヒードリンクです。
スペイン語で「カット」を意味する「cortar」に由来し、エスプレッソを「カット」するようにミルクを加えることからこの名前がつきました。
発祥
コルタードの起源は、スペインのガリシア地方にあります。
この地域では、濃厚なエスプレッソを少量のミルクで和らげる習慣がありました。
その後、この飲み方が広まり、現在では世界中のコーヒーショップで見かけるようになりました。
特徴
コルタードの最大の特徴は、エスプレッソとミルクのバランスです。
一般的に、30〜60mlのエスプレッソに同量のスチームミルクを加えて作ります。
結果として、濃厚なコーヒーの風味を楽しみつつ、ミルクのまろやかさも感じられる絶妙な味わいが生まれます。
また、コルタードは通常、小さなグラスやカップで提供されます。
これは、飲み物の温度を保ち、香りを閉じ込めるためです。
見た目も美しく、エスプレッソの濃い色とミルクの白さが層になって現れることがあります。
他のエスプレッソドリンクとの違い


コルタードは他のエスプレッソベースのドリンクと似ているようで、実は明確な違いがあります。
代表的なエスプレッソドリンクとの違いを見ていきましょう。
カフェラテ
カフェラテは、エスプレッソにたっぷりのスチームミルクを加えたドリンクです。
通常、エスプレッソ:ミルクの比率は1:3以上で、コルタードよりもミルクの割合が多くなります。
結果として、カフェラテはコルタードよりもマイルドな味わいになります。
カプチーノ
カプチーノは、エスプレッソ、スチームミルク、ミルクフォームを各1/3ずつ組み合わせたドリンクです。
コルタードとの大きな違いは、ミルクフォームの存在です。
カプチーノは表面に厚いフォーム層があるのに対し、コルタードはフォームがほとんどありません。
フラットホワイト
フラットホワイトは、コルタードに最も近いドリンクかもしれません。
両者ともエスプレッソとスチームミルクを使用しますが、フラットホワイトの方がやや大きめのサイズで提供されることが多く、ミルクの量もわずかに多めです。
マキアート
マキアートは、エスプレッソにほんの少量のミルクを「しみ」のように加えたドリンクです。
コルタードと比べると、マキアートの方がはるかにエスプレッソの味が強く、ミルクの量も少なくなります。
ジブラルタル
ジブラルタルは、コルタードとほぼ同じドリンクですが、名前が異なります。
ジブラルタルという名前は、このドリンクを提供する際に使用されるグラスの名前に由来しています。
コルタードの作り方とは


コルタードを自宅で作るのは、意外と簡単です。以下の手順で、カフェクオリティのコルタードを楽しめます。
エスプレッソを抽出する
まず、30〜60mlのエスプレッソを抽出します。
エスプレッソマシンがない場合は、モカポットやエアロプレスなどのツールでも代用できます。重要なのは、濃厚で香り高いコーヒーを抽出することです。
スチームミルクを作る
次に、同量のミルクをスチームします。
ミルクスチーマーがない場合は、小さな鍋で温めたミルクを泡立て器で軽く泡立てても構いません。
コルタードに適した温度は60〜65℃程度です。
クレマを壊さないように注ぐ
最後に、抽出したエスプレッソにスチームミルクを注ぎます。
この時、エスプレッソのクレマ(表面の泡)を壊さないよう、ゆっくりと注ぐのがポイントです。
うまくいけば、エスプレッソとミルクの層が美しく分かれた見た目になります。
コルタードが飲めるカフェはある?


日本でもコルタードを提供するカフェが増えてきています。
特に、こだわりのあるスペシャルティコーヒーショップや、スペイン料理レストランなどで見かけることが多くなりました。
しかし、まだメジャーなドリンクとは言えないため、メニューに載っていないカフェもあります。
その場合は、バリスタにコルタードを知っているか尋ね、可能であれば作ってもらうのもいいでしょう。
コルタードに関するよくある質問(FAQ)
記事を読んでコルタードについてさらに興味を持った方へ向けて、よくある疑問をまとめました。
ここでは、ご家庭で作る際の豆の選び方や、お店での頼み方についてお答えします。
コルタードを作る際、どのような焙煎度のコーヒー豆が合いますか?
コルタードはエスプレッソとミルクが「1:1」の割合で作られるため、ミルクの甘みに負けないしっかりとしたコクや苦味を持つ「深煎り(ダークロースト)」の豆がおすすめです。
深煎りの豆を使うことで、コーヒーの濃厚な風味をしっかりと残しつつ、ミルクのまろやかさとの絶妙なバランスを楽しむことができます。
もちろん、あえて浅煎りの豆を選んで、フルーティーな酸味とミルクの組み合わせを楽しむのも一つの方法です。
カフェのメニューに「コルタード」がない場合、どのように注文すれば良いですか?
メニューに記載がなくても、エスプレッソマシンがあるお店であれば対応してもらえる可能性があります。
注文する際は、「エスプレッソと温かいスチームミルクを1対1の割合で作ってもらえますか?」とバリスタに相談してみてください。
または、「マキアートよりも少しミルクを多めに」と伝えると、コルタードに近い濃厚な味わいのドリンクを作ってもらえることが多いです。
コルタードは冷たいアイスで飲むこともできますか?
本来のコルタードは、温かいスチームミルクとエスプレッソを組み合わせたホットドリンクとして親しまれています。
しかし、最近では冷たい少量のミルクと氷を使用して「アイスコルタード」として提供するカフェも増えてきました。
ミルクの量が少ない分、一般的なアイスカフェラテよりもエスプレッソの濃厚なコクをダイレクトに味わえるため、夏場にすっきりと濃いコーヒーを飲みたい時におすすめです。
まとめ:コルタードにトライしよう
コルタードは、エスプレッソとミルクのバランスが絶妙な、魅力的なコーヒードリンクです。
- エスプレッソとスチームミルクを1:1で組み合わせる
- 濃厚な味わいとまろやかさを同時に楽しめる
- 小さめのカップで提供され、香りを楽しむのに適している
他のエスプレッソドリンクとは一線を画す独特の味わいが、コーヒー愛好家の間で人気を集めています。
自宅で挑戦してみるのも、お気に入りのカフェで注文するのも良いでしょう。コルタードを通じて、新しいコーヒー体験を味わってみてください。あなたのコーヒーライフに、新たな楽しみが加わるはずです。
さあ、次のコーヒータイムは、コルタードで新しい発見を!


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